片栗(かたくり)
筑波山の雪が解けてなくなる頃、首をもたげる片栗の花。
春の筑波山を代表する植物である片栗が、まだまだ楽しめる状態にあった。

片栗の花-1

片栗の花-2

片栗の花-3

片栗の花-4

片栗の花-5
二輪草(にりんそう)
片栗が枯れる頃、交代で花を咲かせる二輪草。
二厘草もまた、春の筑波山を代表する植物である。

咲き始める二輪草と枯れ行く片栗

二輪草
菊咲一華(きくざきいちげ)
片栗、二輪草に次いで見る機会の多い菊咲一花。
東一華(あずまいちげ)とは近縁であり、見た目によく似ているが、派の形状が異なる。

菊咲一花-1

菊咲一花-2
百合山葵(ゆりわさび)
岩陰の湿った場所で百合山葵を見つけた。
筑波山は水を多く湛える山なので、探せばたくさん見つかるのかもしれない。
いわゆる山葵と同属だが、百合山葵は全体に小さい。

百合山葵
小金梅(こきんばい)
金梅の一種類と思われるが、特定できなかった。
暫定的に小金梅として記載してある。

小金梅?-1

小金梅?-2
耳形天南星(みみがたてんなんしょう)
耳形天南星をひとつだけ見つけることができた。
心ない入山者に盗掘されないことを祈るばかりだ。

耳形天南星

耳形天南星の中身

耳形天南星の中には・・・
筆竜胆(ふでりんどう)
足元をよく見ていないと見逃してしまう筆竜胆。
どうしてもピントが合わず、画像はぼけてしまっている。

筆竜胆の壷の中

筆竜胆の側面
乙女菫(おとめすみれ)
登山道の木道の隅で咲く乙女菫。
こちらもよく見て歩かないと見逃してしまう。

乙女菫
ブナ林の長期モニタリング
筑波山ではブナ林の長期モニタリングをしており、案内書きが見られた。
ブナの個体状況を確認するため、個体識別用のアルミ製番号札が付けられていることがあるらしい。

ブナ林の長期モニタリング
盗掘は犯罪
山岳会のパーティでさえ盗掘を平気で行う参加者がいる今日、罪の意識があまりにも低いことはいうまでもありません。
登山での盗掘は犯罪です。器物損壊罪・窃盗罪・森林窃盗罪などの罪に問われ 30万以下の罰金刑とともに前科者になります。
それ以前に、他人の物と盗めば犯罪です。誰の物でもない?馬鹿ですか?山の所有者の物ですよ。そもそも誰の物でもないのなら、あなたの物でもありません。
山に入ったら、とってもいいのは写真だけ。無条件に守るべき鉄則です。

盗掘することなかれ、自然を荒らすことなかれ
筑波山の自然探求路は、男体山山頂直下を一周する環状路で、基点は御幸ヶ原となっている。
御幸ヶ原の公衆トイレが改装される前は、普通に案内板が立っていたのだろうが、今では公衆トイレの外壁に、その案内板が掛けられている。

御幸ヶ原の自然探求路案内板
筑波山の自然探求路の全体図を示す案内板も、自然探求路の途中にある。
こちらの案内図は、全周を視覚的に捉えられるので、とても分かりやすい。
案内図は、18箇所のテーマ別案内図をベースに構成されているが、今回は男体山山頂から自然探求路の途中部分へ入ったため、1から4の案内図について、画像データが取れなかった。

自然探求路の全体図
5番の案内図は、岩石の風化と題されている。
山地における岩石の粒化と風化について説明しているが、登山ガイドの説明にも同様の内容があるくらいで、読んでおいて損はない。

5-岩石の風化
6番の案内図は、筑波山における植物の垂直分布と題されている。
例えば植生の異なる北海道と本州を比べると、垂直分布に差が見られる話をするときに、ベースの知識となりうる。

6-筑波山における植物の垂直分布
7番の案内図は、筑波山の衣替をする樹木と題されている。
例えば唐松(からまつ)は、松の仲間でありながら冬に葉を落とします、などという話をするときにベースの知識となりうる。

7-筑波山の衣替をする樹木
7番の案内図のそばには四阿があり、他の登山者も一切歩いておらず、とても静かな時間を確保できる。
ここで食事休憩を取り、至福の時間を過ごした。

四阿で休憩
7番の案内図の近くには、展望台があり、三角点が設置されている。
自然探求路には人がおらず、絶景を独り占めにして、好きなだけ楽しめる。

自然探求路の展望台

自然探求路の三角点

展望台からの眺望-1

展望台からの眺望-2

展望台からの眺望-3

展望台からの眺望-4
8番の案内図は、ロストしてしまった。
9番の案内図は、ガマガエルの仲間と題されている。

9-ガマガエルの仲間
10番の案内図は、植物の博物館ですと題されている。
破損して、もはや朽ちかけている。悲しい限り。

10-植物の博物館です
11番の案内図は、大石かさねの伝説と迷信と題されている。

11-大石かさねの伝説と迷信
12番の案内図は、筑波山の四季の花と題されている。

12-筑波山の四季の花
自然探求路の案内図が再度見つかるが、案内板を支える木枠が壊れてしまったのだろう。
こともあろうに、木の枝にのせてある。

朽ちた自然探求路の全体図
自然探求路は、真壁・薬王院へ抜けられるルートがある。
12番と13番の案内図の間に、真壁・薬王院分岐が存在している。

真壁・薬王院分岐
13番の案内図は、紅葉と落葉と題されている。

13-紅葉と落葉
14番の案内図は、筑波山に昆虫が多いのは?と題されている。

14-筑波山に昆虫が多いのは?
15番の案内図は、広葉樹林は昆虫の天国ですと題されている。

15-広葉樹林は昆虫の天国です
16番の案内図は、ツクバの名を持つ植物と題されている。

16-ツクバの名を持つ植物
17番の案内図は、住んでいる哺乳類と鳥類と題されている。

17-住んでいる哺乳類と鳥類
18番の案内図は、けものの生活と題されている。

18-けものの生活
筑波山の植物は、多種多様で変化に飛んでいる。春だけでもかなりの種類の植物が花を咲かせており、疎い者には把握しきれない。
年間を通してみれば、さらに種類が多く、個体数が多く、飽きるどころか、知り尽くすことさえ容易でない。
筑波山に登れば、一年を通して何某かの植物を観察できるのだから、は植物を好む方々にとっては、素晴らしい事実なのだろう。
また、筑波山の自然探求路は、利用者が少なく、快適に自然を観察できるのだから、こちらも申し分ない。
長期間放置され、朽ちかけている自然探求路も、既に整備の手が入り始めている。自然探求路全体が補修・改善される日も遠くはない。
これまで、登山中の植物観察や自然観察には関心が低かったが、今回の山行で考え方が大きく変化した。
単なる山行から、植物と自然の観察を兼ねた山行への変化。
これを促す筑波山の存在価値は大きいと感じる山行となった。